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1: 名無しさん@おーぷん 2018/04/07(土)17:26:52 ID:N2q
神宮球場で迎えたヤクルト戦。
打線が奮闘するも、投手陣は大量失点し惨敗だった。
球場に響くファンのため息、どこからか聞こえる「暗黒時代突入だな」の声。
無言で帰り始める選手達の中、高橋由伸監督は独りベンチで泣いていた。
選手として手にした栄光、喜び、感動。そして目標としてきた2000本安打…。
それを監督生活で得ることは殆ど不可能と言ってよかった。
「どうすりゃいいんだ…」由伸は悔し涙を流し続けた。
どれくらい経ったろうか、由伸ははっと目覚めた。
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ。
どことなく流れる、チームの重苦しい雰囲気の残り香が現実に引き戻した。
「やれやれ、帰って明日のオーダーを考えなきゃ」由伸は苦笑しながら呟いた。
立ち上がって伸びをした時、由伸はふと気付いた。

「あれ…?お客さんがいる…?」
ベンチから飛び出した由伸が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった。
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように巨人のチャンステーマが響いていた。
どういうことか分からずに呆然とする由伸の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「ヨシノブ、出番だ、1本頼むぞ」声の方に振り返った高橋は目を疑った。
「原監督?」「なんだパンダ、居眠りでもしてたのか?」
「い、井端コーチ?」「なんだよ由伸さん、かってに井端さんを引退させやがって」
「笠原!てめぇのせいで巨人と俺の人生はめちゃくちゃに…!」由伸は半分パニックになりながら場内アナウンスを耳にした。
「9番ピッチャー高木に変わりまして、ピンチヒッター高橋由伸」
暫時、唖然としていた由伸だったが、全てを理解した時、これから起こる事件、自分の身に降りかかる災難を思わずにいられなかった。
「辞めたくない…辞めたくないよ…」
コンパクト村田からバットを受け取り、バッターボックスに向かう由伸、その目に光る涙は現役への未練に溢れていた…。

翌日、ベンチで冷たくなっている由伸が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った。

引用元: 高橋由伸「どうすりゃいいんだ…」

2: 名無しさん@おーぷん 2018/04/07(土)18:14:58 ID:H3K
かわいそう過ぎるわ

3: 名無しさん@おーぷん 2018/04/07(土)18:23:13 ID:flP
泣ける

4: 名無しさん@おーぷん 2018/04/07(土)19:11:01 ID:sWR
悲しいなあ

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