1: 名無しさん@おーぷん 2017/07/30(日)21:34:54 ID:PxE
西東京大会、神宮球場で迎えた決勝戦
先発雪山が大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は甲子園行けないね」の声
無言で帰り始める選手達の中、高校通算107号男清宮幸太郎は独りベンチで泣いていた
1年生で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の早実で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」内川は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、清宮ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」清宮は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、清宮はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した清宮が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにハンカチが振られ、地鳴りのようにの大進撃が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする清宮の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「コウタロウ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った清宮は目を疑った
「ご・・・後藤さん?」 「なんだデブ、居眠りでもしてたのか?」
「さ・・・斎藤プロ?」 「なんだ清宮、かってに斎藤さんをプロ扱いしやがって」
「塚田さん・・・」 内川は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:川西 2番:小柳 3番:清宮 4番:後藤 5番:船橋 6番:内川 7番:内藤 8番:白川 9番:佐々木
暫時、唖然としていた清宮だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
絵垣からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する清宮、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている清宮が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
先発雪山が大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は甲子園行けないね」の声
無言で帰り始める選手達の中、高校通算107号男清宮幸太郎は独りベンチで泣いていた
1年生で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の早実で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」内川は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、清宮ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」清宮は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、清宮はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した清宮が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにハンカチが振られ、地鳴りのようにの大進撃が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする清宮の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「コウタロウ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った清宮は目を疑った
「ご・・・後藤さん?」 「なんだデブ、居眠りでもしてたのか?」
「さ・・・斎藤プロ?」 「なんだ清宮、かってに斎藤さんをプロ扱いしやがって」
「塚田さん・・・」 内川は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:川西 2番:小柳 3番:清宮 4番:後藤 5番:船橋 6番:内川 7番:内藤 8番:白川 9番:佐々木
暫時、唖然としていた清宮だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
絵垣からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する清宮、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている清宮が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
引用元: ・清宮幸太郎「どうすりゃいいんだ…」
コメント
コメント一覧 (10)
まだ間に合うからへーきへーき
早稲田に育成力無いでしょ