1: 名無しさん@おーぷん 2017/05/25(木)17:39:29 ID:GvH
本拠地、ファイターズ鎌ヶ谷スタジアムで迎えたロッテ戦
先発斎藤が大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年で解雇だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、甲子園優勝投手斎藤佑樹は独りベンチで泣いていた
甲子園で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の鎌ヶ谷で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」斎藤は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、斎藤ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って青山の地代を検索しなくちゃな」斎藤は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、斎藤はふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した斎藤が目にしたのは、アルプススタンドまで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように早稲田実業の応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする斎藤の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「斎藤、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った斎藤は目を疑った
「し・・・白川?」  「なんだハンカチ、居眠りでもしてたのか?」
「さ・・・佐々木?」  「なんだユウキ、かってに佐々木を社会人野球入りさせやがって」
「小柳・・・」  斎藤は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:川西くん 2番:小柳くん 3番:檜垣くん 4番:後藤くん 5番:船橋くん 6番:斎藤 7番:内藤くん 8番:白川くん 9番:佐々木くん
暫時、唖然としていた斎藤だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「カイエンに乗れる・・・乗れるんだ!」
田中将大からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する斎藤、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている斎藤が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った。

引用元: 斎藤「どうすりゃいいんだ…」

2: 名無しさん@おーぷん 2017/05/25(木)17:41:06 ID:x5I
かなC

3: 名無しさん@おーぷん 2017/05/25(木)17:46:37 ID:kVC
えぇ…

4: 名無しさん@おーぷん 2017/05/25(木)17:48:33 ID:rXn
呼び捨てで草

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