1: 名無しさん@おーぷん 2015/11/18(水)15:09:19 ID:ZCY
    プレミア12開幕戦、札幌ドームで迎えた韓国戦
    先発大谷が6回無失点、打線も勢いを見せ完勝だった
    スタジアムに響くファンの歓声、どこからか聞こえる「たまべヱいなくね?」の声
    笑顔で帰り始める観客達を見ながら、公式マスコット、応援侍たまべヱは独り自宅で泣いていた
    今まで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる野球ファン・・・
    それを今の自分が得ることは殆ど不可能と言ってよかった
    「お腹すいたたま・・・」たまべヱは悔し涙を流し続けた
    どれくらい経ったろうか、たまべヱははっと目覚めた
    どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい床の感覚が現実に引き戻した
    「やれやれ、ツイッターでカツ丼画像をあげるたま~」たまべヱは苦笑しながら呟いた
    立ち上がって伸びをした時、たまべヱはふと気付いた

    「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
    テレビを見たたまべヱが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
    千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように侍ジャパンの応援歌が響いていた
    どういうことか分からずに呆然とするたまべヱのツイッターに、見覚えのあるメッセージが流れてきた
    「たまべヱ、何やってんだ、台湾に来い」たまべヱは目を疑った
    「メ・・・メキシコ戦?」  「なんだこいつ、現地で応援しないのか?」
    「ド・・・ドミニカ戦?」  「なんだ、タダ飯ばっかり食いやがって」
    「ベネズエラ戦・・・」  たまべヱは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
    1番:秋山 2番:坂本 3番:山田 4番:中村 5番:筒香 6番:中田 7番:松田 8番:中村 9番:嶋
    暫時、唖然としていたたまべヱだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
    「せんせいてん、おねがいするたま~」
    バイトからピザを受け取り、居間へ全力疾走するたまべヱ、その目に光る涙は空腹とは無縁のものだった・・・

    翌日、窒息死で冷たくなっているたまべヱが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

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