1: 名無しさん@おーぷん 2017/09/19(火)17:10:24 ID:RFf
    首都、ベルリンで迎えた最後の攻防
    破竹の進撃を続けるソ連赤軍、頼みのティーガーII戦車も勢いを見せず惨敗だった
    銃声に混じって響く市民の悲鳴、どこからか聞こえる「ドイツ第3帝国万歳」の声
    退却する兵士達の中、総統ヒトラーは独りベンチで泣いていた
    戦争序盤で手にした栄冠、領土、資源、そして何より信頼できる国民・・・
    それを今のドイツで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
    「Ich weiss es nicht(どうすりゃいいんだ)...」ヒトラーは悔し涙を流し続けた
    どれくらい経ったろうか、ヒトラーははっと目覚めた
    どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
    「やれやれ、帰って抗戦の指揮をしなくちゃな」ヒトラーは苦笑しながら呟いた
    立ち上がって伸びをした時、彼はふと気付いた

    「あれ・・・?国民がいる・・・?」
    ベンチから飛び出したヒトラーが目にしたのは、市内の細い路上に至るまで埋めつくさんばかりの観衆だった
    ハーケンクロイツが描かれた旗が千切れんばかりに振られ、地鳴りのように「ハイル ヒトラー!」の歓声が響いていた
    どういうことか分からずに呆然とするヒトラーの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
    「総統、アフリカ戦線にて我が軍は大勝利を収めました!」声の方に振り返ったヒトラーは目を疑った
    「ロ・・・ロンメル?」  「どうかしたのかヒトラー、居眠りでもしてたのか?」
    「ム・・・ムッソリーニ?処刑されたんじゃ……」  「なんだヒトラー、勝手にムッソリーニさんを殺しよって」
    「ヒンデンブルク大統領・・・」ヒトラーは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
    1番:ゲッベルス 2番:マンシュタイン 3番:ゲーリング 4番:グデーリアン 5番:デーニッツ 6番:クライスト 7番:ヘプナー 8番:モーデル 9番:ハインリキ
    暫時、唖然としていたヒトラーだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
    「勝てる・・・勝てるんだ!」
    愛妻のエバから作戦計画を受け取り、市街へ全力疾走するヒトラー、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

    翌日、総統地下壕内で冷たくなっているヒトラーが進駐してきた赤軍兵士らによって発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

    引用元: ヒトラー「どうすりゃいいんだ・・・」

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